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メリハリある財政運営とKKZ


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根拠とKKZの関係性

「KKD」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?これは「経験」「勘」「度胸」を略した言葉で、それらでのみ意思決定をする古い経営者を揶揄するときに使われます。主に民間企業で使われますが、行政機関では「度胸」よりも「前例」が重視されると考えて、私は「KKZ」と言うことにしています。
KKDやKKZな意思決定がなぜ揶揄されるのか。経験に裏打ちされた経営というのは非常に説得力がありますし、経営には勘の鋭さが必須だと思えます。しかしKKZのみでは組織外に対する説明責任が果たせません。組織内のマネジメントにおいても、大いに問題があります。経験は鋭い勘を生み出す源泉にもなり得ますし、前例に対する深い洞察を身につけることにもつながりますが、極めて属人的であることが最大の問題です。これを組織全体で共有できるように暗黙知を形式知化する意識を持つ必要があります。戦略の立案に当たっては、勘が大きな役割を果たすことは否定しませんが、それだけで部下を動かすことはできません。動かせたとしたらその組織には寧ろ根深い問題があるでしょう。なぜそのような勘が働くのか、その根拠を明確にする工程をスキップしてはいけません。根拠が明確になれば、その勘を信じて精力的に動く部下を増やすことができます。

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https://lg-institute.gyoseiq.co.jp/blog/member/chief_10-2 ​​​​​​​



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自治体事例集

小出篤
小出篤
昭和50年、千葉県生まれ。システムエンジニアとして住民情報システムの開発・導入、コンサルタントとして市区町村における情報システムの最適化・投資の適正化・人材育成・計画策定を経て、地方行政経営研究所 フェロー、合同会社情報政策リサーチ&コンサルティング パートナー、Code for Kanoya 代表、自治体のDXアドバイザーなどを務める。公共政策修士(MPP)、経営管理修士(MBA)。
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