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職員の経験と複数データで描く市民の健康増進

健康診査の受診データを活用した市民の健康増進への取組

本取組は、C市の健康推進課の職員から、「健康診査の受診率を上げるためにデータを活用したい」とAcrocity×BIのコンサルチームに相談が持ち掛けられたことがそもそものきっかけです。そこで、健診を受診しない傾向がある住民を特定することから分析を始めました。

健康推進課の職員にはいくつか仮説がありました。一つ目は、地域によって受診率の偏りがある。二つ目は、要介護状態の住民は受診率が低い。三つ目は、早逝者の多くは受診率が低い。四つ目は、職業によって受診率の偏りがある。というものでした。

これらの仮説を検証するためには、健康管理システムからデータを抽出する必要がありましたが、EUCで職員が簡単に仮名加工状態で抽出することができました。そのデータをLGWAN経由でAcrocity×BIのコンサルチームに提供し、匿名加工した上で仮説を検証するためのダッシュボードを作成しました。

一つ目の仮説「地域によって受診率の偏りがある」はそのとおりでしたが、受診率の低い地域(旧町や大字)は想定と異なる所が多くあったようです。C市では保健師の地域担当制を採っているため、早速受診率の低い地域の住民に対してテコ入れを図ったようです。

■続きは以下のページから

https://lg-institute.gyoseiq.co.jp/blog/member/chief_36-2

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自治体事例集

小出篤
小出篤
昭和50年、千葉県生まれ。システムエンジニアとして住民情報システムの開発・導入、コンサルタントとして市区町村における情報システムの最適化・投資の適正化・人材育成・計画策定を経て、地方行政経営研究所 フェロー、合同会社情報政策リサーチ&コンサルティング パートナー、Code for Kanoya 代表、自治体のDXアドバイザーなどを務める。公共政策修士(MPP)、経営管理修士(MBA)。
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